悪魔は南からやってくる!
遂に日本でも見つかったスーパー耐性菌の海外のリポートを見れば見るほど恐ろしいですね。
まず、この細菌の酵素遺伝子、NDM-1(New Delhi metallo-beta-lactamase-1)は簡単に他の菌に取り込まれやすい特質を持っていることです。
現在は大腸菌ですから、まだ病原性や感染性は低いですが、遙かに恐ろしい他の細菌に取り込まれると想像を絶した恐ろしさが見えてきます。結核菌やペスト菌、赤痢菌やコレラ菌などに、この酵素遺伝子が取り込まれたら...
考えるだけでも恐ろしすぎます...
正に21世紀の黒死病ですね。しかも既にファイナルカウントダウンは始まっていて、超強力な菌の出現は、時間の問題の様相を呈してきているようです。
「悪魔は南からやってくる!」ですね。
大手の製薬会社は長い年月と莫大な資金を投じて開発した抗生剤が直ぐに、多剤耐性菌が現れるため、新抗生剤の開発に消極的になっている現状もあり、薬剤で人類が20世紀最大の発見と言われた抗生物質が21世紀初頭に崩壊の危機に立たさせている現状は、あまりに皮肉だと言えます。
極論すれば...もう抗生剤に頼る治療法は破綻したも同然だと言え、今後は違うアプローチの治療法の確立が早急に必要になると考えます。