蒸発したブラックホール その18 魑魅魍魎集まりし所

ロンドン ザ・コンノート・ホテル(The Connaught Hotel

かつて、このホテルは、ロンドンでの私の定宿でした。
 第二次大戦中にフランスのドゴール将軍がナチスドイツにフランスを追われ、そのままイギリスへ亡命し「自由フランス国民委員会」を結成し、ロンドンのBBCラジオを通じてフランス開放を訴え続けた時に滞在していたホテルがこのホテルです。一見さんお断りのホテルとして有名で、一般人は常連客の推薦がないと泊まることのできない格調高いホテルでした。90室しかない見た目にはこじんまりとした佇まいなのですが、ティータイムになるとホテルの周りがロールス・ロイスだらけになるロンドンの中でも敷居の高さはダントツのホテルでした。
 一番印象に残っている思い出は、仕事仲間と朝食を食べにロビーフロアのレストランに行くと、私はジャケット着ていたのですが、友人はネクタイにYシャツで、その友人だけ入店を断れて、また部屋に戻りジャケット取りに行かされました。沢山の有名ホテルに泊まりましたが、朝食にまでネクタイ&ジャケット着用なんて、このホテル以外は知りません。
 このホテルのレストラン以前はコンノートレストランでしたが、最近はエレン・ダローズ(Hélène Darroze at the Connaught)になっているようです。
ロンドンには珍しく当時からミシュランの1つ星が付いていて、メニューもフランス語がメインで書かれていました。
 でも人にこの事を話したので、気になり早速Webで最近の様子を調べてみると、ル・レ・エ・シャトーグループに入り、昔のように一見さんお断りではなく、一般の人でも泊まることができるみたいです。部屋も昔はサンダーバードに出てくる、英国エージェントのペネロープ嬢の部屋のようにロープがぶら下がっていて、それぞれバトラーだとかベルボーイなどの札が下がっていましたw!最近リニューアルされたみたいで、Webで見た限り、ずいぶん現代風になってしまったようです。
でも次回ロンドンに行く際には久しぶりに泊まってみたくなりました。

コンノート ホテル, ロンドン (Connaught Hotel)
Carlos Place Mayfair
http://www.the-connaught.co.uk/home.aspx