WCで優勝するより嬉しいこと...

 小惑星探査機「はやぶさ」は13日午後11時21分(日本時間午後10時51分)ごろ、豪州南部の上空で大気圏に再突入し、約60億キロの旅を終えて予定より3年も長い7年ぶりに地球に帰還しました。膨大な距離を飛行しピンポイントで小惑星に軟着陸を果たした探査機の帰還は、世界で初めてですね。

 数々の致命的なトラブルを知恵とアイディアで克服して帰還を果たしたその姿はアポロ13号の事故から奇跡的な生還を成し遂げたNASAに匹敵する偉業だと思います。
カプセルを分離後最後の力を振り絞って地球を撮影して、燃え尽きた勇姿は宇宙開発史に残る成果だと思います。日本の技術も、まだまだ捨てたもんではないと考えさせられた偉業ですね。

 もし探査機に感情があるとすれば、最後の言葉はきっと...

「川口先生...私をしばらく一人にしてくれないか?...」
「...川口先生...ありがとう...」
「地球か...何もかも皆懐かしい...」