1000人に一人の確率 その5 皿の数よりも量と質!

皿の数よりも量と質!

 これも好みが多くの人と違うところですが、私はムニュ・デギュスタシオンや懐石料理のような小さなポーションで、皿数が多く出てくるような料理は基本的に好きではありません。京都のカウンター割烹などで懐石料理を食べるときでも最後のごはんものは、おなか一杯食べないと食べた気がしません。天ぷらでも寿司でも同じ調理スタイルだからこそ、美味しければポーションは小さくても、ある程度の量をしっかり食べれば満足できます。

 一皿の美味しい料理や同じ調理スタイルのものをしっかり食べたいのです。
日本では頻繁には食べませんが、ステーキでも最低200g以上は食べないとステーキを食べた実感が沸いていきませんし、できれば300g以上は食べたいですね。

 フランス料理でも、量は重要です。よく家族や友人同士で違ったものを頼み、少しづつシェアして食べている光景を目にしますが、はっきり言って私は嫌いです。皿数が多いと料理の印象が希薄になり、何を食べたか、後々まで記憶に残らない気がします。
しかし、美味しくない料理を沢山出されても、途中で飽きてしまうので、味の要素も非常に重要です。いま私が繰り返して通う店の多くは、味と量のバランスが絶妙な店ばかりです。

 フランス料理のレストランで食事をするときは、基本的にドゥ・プラ(2皿)で十分満足できます。昼などは、アン・プラ(1皿)で量さえ十分にあればそれで十分満足なのです。

ほんとうに美味しい料理は時間を掛けてじっくり味わいたいものです。