アホくさい話題

「携帯電話は公衆トイレ便座の70倍以上の雑菌が見つかった」
http://youpouch.com/2010/08/26/224030/

 との記事がありましたが、このようなくだらない低俗な記事を見るに付け腹立たしい思いになります。
 人間は本来無菌の状態では生きていくことが出来ません。長い生命進化の歴史は菌やウイルスとの戦いや共存の歴史そのものなのです。無菌に近い環境に居た生物が世に出れば、あっと言う間に菌やウイルスに冒されて生きていくことは不可能なのです。除菌グッズなどをありがたがるのは日本人くらいではないでしょうか?
 以前、インドネシアのバリ島で屋台ジュース屋コレラ事件と言うのが起きました。屋台で売っているジュースを飲んだ日本人がコレラを発症した事件ですが、このジュース屋のジュースを飲んだ、欧米人やアジア人、日本人のうち、日本人のみがコレラを発症したのです。同じジュースを飲んでいながら、なぜ日本人のみが発症したのでしょうか?私が考えるに、菌に対する抵抗力の無さが原因だと思います。あまりに清潔な環境に居ると菌に接触しても体の免疫力がなく、恐ろしい病気を発症してしまうのです。西洋人など、トイレで手を洗わない人も大勢いますし、靴で生活しているにも関わらず、子供が落とした食べ物をそのまま拾って子供に与えている光景も数多く見ました。もちろんこのことが良いとは言いませんが、あまりに清潔癖なことも考え物だと言いたいのです。そのような人が日本を出て海外に行けば日本より菌の多い環境では当然病気にもなると考えます。私も以前は、東南アジア諸国に行くと数多くの下痢などの症状に悩まされましたが、最近はほとんど病気になることは無くなりました。色々な菌に曝露されて体の免疫機能が強化されたためだと思っています。
 私の子供の頃の住宅環境は今より遙かに劣悪だったと思いますが、その当時はアトピー性皮膚炎などの問題はほとんど話題になりませんでした。これもやはり住宅の環境が良くなり、子供を雑菌などの免疫を鍛える環境が無くなってきたが原因ではないでしょうか。
 何千億円の研究費をかけて開発した、新薬の抗生剤も治験(臨床試験)の最中から耐性菌が現れてくると言われていますし、抗生剤の効かない多剤耐性菌も次から次へと現れている現状を考えても、自分の体を守るのは最終的に自分自身の免疫力だと考える時代が来ているのではないでしょうか?ですからあまりに綺麗すぎる環境も考え物だと言えます。少しぐらい雑菌があった方が本来人間が持っている免疫力が鍛えられて良いように感じます。