東京最上のとんかつ

椿 世田谷 成城学園

 庶民的な食べ物は大阪が美味しいものは圧倒的に多いと思いますが、とんかつに関しては東京に軍配が上がります。w


 絶妙なタイミングで揚がったジューシーなロースかつをほおばれば、最高に幸せな口福が訪れます。私は絶対的にロースかつ派でヒレかつを食べることなど、あり得ません。w

 東京のとんかつも2種類のタイプがあり、1つは比較的低温の油でじっくり揚げられたタイプです。衣は白く、肉と衣との食感の一体感や親和性も良いのですが、衣は薄くサクッとした食感はあまり期待できません。上野の「ぽん多本家」あたりだと低温すぎて衣が油でじっとりしすぎで、秋葉原の「丸五」のとんかつが、このタイプではベストバランスだと考えます。

 もう1つのタイプが高温のラード100%で短時間で揚げきり、衣が厚く、かつ油っぽくなくサクッとした絶妙の食感のとんかつなのですが、このタイプの欠点として、肉と衣との一体感が悪くなる傾向があります。目黒の「とんき」などはこの傾向が強いと思います。その中で成城の「椿」は高温で揚げなら、肉と衣との一体感や親和性は抜群で、このタイプのとんかつ屋の中では私の最も好きな店です。




 今日のロースとんかつも抜群の揚げきりで、ウユニ塩原のミネラルたっぷりな岩塩で食べると絶品の夕食になりました。お新香も美味しいのですが、なめこの赤だしがもう少し美味しくなると完璧だと思います。