頂上レストラン

ル・ベルクレイ 東京 白金

土曜日定番の「ル・ベルクレイ」でのディジュネです。



 今日の料理は最初から、「ここはミヨネー??」って思えるほど、絶頂期のアラン・シャペルを彷彿とさせる、トラディショネールな田舎料理を極限まで徹底的に洗練させた料理です。しかし、彼のメインポリシーである「優しい料理」の思想が随所に見られ、21世紀の和製アラン・シャペルの皿の数々に昇華させた料理は、今日も圧倒的で完璧な美味しさでした。


アミューズ


イワシのマリネ、トースト乗せ。アランシャペルの鯖のタルトを彷彿とさせるアミューズですが、本家の鯖と濃いトマトの味わいではなく、イワシのマリネが実に軽く爽やかで、食事を始めるには最高のプロローグになりました。


【ホタテのサラダ トリュフ風味】



鉄壁のオードブルです。これがメニューにあると、どうしても他のオードブルが目に入らなくなるほど完成度の高い料理です。


シャンピニオンのスープ】


これもミヨネーのルセットをさらに発展させたもので、優しい口当たりながら、シャンピニオンの凝縮された香りや味わいが100%堪能できる絶品スープでした。凄いです・・・


【仔牛レバーのロティ セロリの葉とオニオンヌーヴォーのペルシャード】(レバーステーキ)



これも鉄壁ヴィアンドです。レバーの甘みと独特の香りがセロリやオニオンの癖の強い野菜と合わさり、レバーの新境地を切り開いた、圧倒的な美味しさは流石です。


【ババ】


この新作の「ババ」は凄いです。以前のババはドーナツ状でしたが円柱形にしたことで、ラムが前面により強く感じられ、さらにパン生地の食感も劇的にアップして、最強の、とんでもないデセールに昇華しました。当分メニューにこれがあれば間違いなくオーダーすると思われる究極のババの誕生です。酒好きにはたまらないデセールだと確信します。


食後のストレートダージリン、「テ」の美味しさも、完璧・・・


ル・ベルクレイは私にとって東京では現在、最強&最高のレストランだと思います。

「ムニュディジュネ」 3150円 (スープ付き)