日曜日のル・ベルクレイ

ル・ベルクレイ 東京 白金

土曜日ではなく、日曜日ル・ベルクレイのディジュネです。

久々のお任せと言ったら、ポアソン+ヴィアンドの構成になりました。


アミューズ


イワシのマリネ・トースト乗せは、料理として、ほぼ完成の領域で、食べ飽きせず、余計にお腹の減るような素晴らしい食事のプロローグです。


【仔鴨のパテ アンクルート フォアグラ風味】



クラシックな作り込みは流石、渡邊マジックです。でも重くなりがちなパテを軽く爽やかな後味に纏めるあたりのテクニックは圧巻です。


【ヴィシソワーズ】



待ってました・・・! 祝復活!
昨年以来の傑作中の傑作、究極の冷製スープが戻ってきました。極端に狭い、美味しさのスイートスポットを確実に貫くサジタリウスの矢の如き調理センスに脱帽のゼタ旨スープです。


【ホウボウのナージュ トムヤムクン風】



トムヤムクンと言うより、魚のナージュ、タイ風スパイス風味と言った方が似合いそうなポアソンの皿ですね。暑い夏に最適なスパイシー&クラシックなポアソン料理です。


【古白鶏のドゥミドゥイユ風】



モモ肉より、更に旨みたっぷりの胸肉を使いながら、ぱさつかせず、しっとりとした食感で纏めていながら、クラシックで、香り豊かな、どっしりとしたソースとのバランスが最高の新作です。
でも後味は、あくまでも軽く、渡邊シェフ独自の調理スタイルが生きたヴィアンドです。


【デセール】


問答無用の「ババ」です。食事のエピローグのデセールとしては、現在無敵です。


【テ】


初めてこの店のアンフュージョンをオーダーしてみました。今まで好みのベルベーヌ(verbena)のストレートがなかったので頼みませんでしたが、ブレンドはされていてもベルベーヌが中心のアンフュージョンは好きなタイプです。


なによりも、圧倒的な美味しさのヴィシソワーズの復活に最大級の賛辞を送りたいと思います。私はスープにコレがあれば間違いなくオーダーする傑作冷製スープです。


ポアソン+ヴィアンド ディジュネ」 4620円