渡邊スタイル
ル・ベルクレイ 東京 白金
定番のディジュネですが、そこで出たのが「オニオングラタン・スープ」です。でも味わいは孤高の渡邊ドメイン。w 最初の一口目からの強い味わいではなく、優しく控えめなのに・・・ジワーッと後から沸き上がってくる恐ろしいほどの旨みとコク・・・。このゼタ旨スープの味わいも流石でした・・・
【アミューズ:蝦夷鹿のカルパッチョ】
マリネの具合、そして塩梅が完璧で、最高のプロローグです。鹿肉をこんなにも美味しく食べさせるシェフは極僅かだと思います。
【オードブル:帆立貝のサラダ】
久しぶりにオーダーしましたが、この優しい味わいと帆立の甘さを生かしたサラダは相変わらず絶品です。
【ヴィアンド:熊本産赤牛ランプのグリエ】
適度な歯応えがあり、噛めば噛むほど美味しさが染み出してくる牛のグリエですが、もう少しメリハリの利いた味わいのほうが、この食材を生かせるのではないでしょうか? 今後の更なる進化を期待します。
【デセール:タルトタタン】
実に2年ぶりの傑作デセールの登場です。しかもさらに美味しくなって・・・
表面に施されたキャラメリゼの厚みが以前より薄くなり、ガラス細工のような繊細な仕上がり。リンゴの美味しさも洗練度を大幅に向上させ、冬期の定番デセールになることは間違いないものと思われます。
香港福臨門やラ・ベカスの料理を散々食べてきた後でも、渡邊シェフ孤高の料理ドメインの素晴らしさを再認識させられたディジュネでした。