復活した伝説の鶏料理

益新美食館 湾仔 香港

 以前、「益新飯店」の名前で銅鑼湾のリーシアターにあり、化学調味料に頼らない味わいの人気店でしたが、SARSの騒ぎなどで経営が悪化して倒産、閉店に追い込まれ惜しまれつつ消えた店でしたが、その料理の味が素晴らしく、以前の常連なども融資団に加わり、晴れて湾仔に『益新美食館』として復活しました。



一度行ってみたいと思っていましたので、友人を連れて出かけてきました。人気店のため、1Fの席は予約できず、以前ワインバーだった地階も借り受け、食堂として使っています。こちらの方がモダンなワインバーの内装をそのまま使っているので、私たちには良い印象です。



 料理は、ほぼ以前のままで、この店最大のうりもの、「西檸煎軟雞(レモンチキン)」が素晴らしいです。大量のレモンの切れの良い酸味と、レモンピールの爽やかな苦みとの文句のないマリアージュ。完璧で、唸るほど美味しかったです。(^^)/

 蝦の卵とじも化学調味料を使わないため、素材の味わいが素直に感じられ、完璧な火加減で作られた、ゼタ旨級の美味しさに脱帽です。

 そしてなによりも驚かされたのが、マンゴープリンで以前のシャンパレスのあの食感そのもので、福臨門の上を行く美味しさです。これでタイのマンゴーのパワーがあれば、無敵なのですが、香港でこのレベルは驚異です。ただ無人島に椰子の一木をイメージした、パセリは不要だと考えます。(^^;)

 値段も手頃で、絶品のレモンチキンが食べられて、マンゴープリンも美味しい、人気店の復活に最大級のエールを送りたいと思います。