真夏のフランス料理

ル・ベルクレイ 白金 東京

日本でのフランス料理は、3シーズンで、夏期には客が遠のくとよく言われますが、ル・ベルクレイも私も絶好調です。(^^)/



今日もオードブルからデセールやテに至るまで完璧な味わいは無敵。いやはや凄いレストランです。


■オードブル :ホヤの温かいフラン パパイヤとミルクのムース


最初から衝撃の味わい。ホヤの癖のある味わいを残しつつ、ティエドの状態で出された一皿は圧巻の美味しさで、ティエドのミルクのムースとパパイヤが異次元の世界に誘います。ホヤ好きにはたまらないオードブルです。


ポアソン :コチのポアレ 白エビとダイコンのガレット カモとジュ・ド・オマールのミートソース添え



計算され手のこんだポアソンです。旬のコチを部分的に皮目を残しながら最適にポアレ、その下にはダイコン餅状態の白エビのガレットをおき、上からはアクセントになるようなやや濃いめの味付けのカモとジュ・ド・オマールのミートソース・・・ガルニのアーティチョークの味わいも完璧。真夏に相応しい素晴らしいポアソンの一皿でした。


■ヴィアンド :二週間熟成の和牛ランプステーキ


赤身の肉好きにはたまらない逸品です。多くの日本の熟成牛は熟成臭が強すぎると感じる昨今ですが、これは程よい熟成状態で香りも完璧。恐ろしいほどの完成度に脱帽です。牛肉はこうでなくてはと思わせる最強のステーキでした。


■デセール :チェリーパイ ア ラ モード


下にタルト生地があり、中にアーモンドクリームが敷かれ、豊かな甘さのチェリーがあり、上がパイ生地で出来ています。
渡邊シェフのデセールのセンスは「神」レベルの完璧な旨さで、このパイも空前絶後の美味しさです。余計なものも、必要と思わせるものもなく、手間暇を惜しまず、シンプルでありながら、奥深い美味しさは最強レベルです。
しかも、焼き上がりを直ぐに出さず、全ての味が馴染み程よい温かさになるまでさらに時間を掛ける徹底ぶり。
ナイフを淹れた瞬間、サックとした音と共に官能的なサクランボの香りが鼻孔をくすぐる圧巻のデセールで、凄かったです。


■テ :ファーストフラッシュ・ダージリン


食後のテはタルボ農園のファーストフラッシュ・ダージリンストレートティー大好きの私にはたまらないエピローグでした。


天才シェフの作り出す料理は今日も完璧なまでの美味しさで、さらにマダムの程よい距離感のサービスも光る都内最強のレストランです。