『天の岩戸・・・開く!』(予定)

 刑事コロンボシリーズ最高傑作との呼び声高い「別れのワイン」で事件解決の重要なアイテムが、Ferreira Vintage Port 1945年です。

私も何本かを飲み、たしかに美味しいビンテージポルトですが、その遙か上を行くポルトの中のポルトが、Taylor's Vintage Port 1945年です。



甘口ワインでこのテイラー1945年とシャトーイケム1945年ものを超えるワインを私は知りません。言い換えるなら人類史上最高到達点で頂点の甘みだと断言できます。どんなデセールやスイーツをもってしても超えることの出来ない『天空の甘美』だと思います。

シャトーイケム1945年は、あと2本しかストックが無いですが、このポルトはあと8本あります。2年前にマカオのリズボアホテルのワインショップで1本30万香港ドルという法外な値段が付いていましたが、現在はどうなっているのでしょうか。


この神のヴィンテージポルトを来月の香港福臨門で開ける予定です。蜜で味付けされた濃厚点心、「蜜汁叉焼」とのマリアージュを考えると、今から夜も眠れなくなります。(^^;)

このTaylor's Vintage Port 1945年は、その希少性ゆえにニセモノも多いワインです。ボトル上部の蝋の栓はコレがオリジナルです。12本ケースで買ったのも理由の一つです。オリジナルであれば軽く乗用車が買えてしまうような異常な価格が付いていますが、どんなヴィンテージワインも飲んでなんぼの世界なので当然飲みますが、この怪物ポルトはあと100年くらいは熟成を続けそうなので、死ぬまでに飲みきれるかどうかがとても心配です。





一般のワインと違いまるで水戸納豆のように藁にくるまれて木箱に詰められているのもユニークなところです。

刑事コロンボ「別れのワイン」が制作されたのが1973年・・・あの時代でさえ1945年のヴィンテージポルトは激レアものでしたが、ポルトのロマネコンティと呼ばれる世界遺産級のTaylor's Vintage Port 1945年が、さらに41年の星霜を経て、どのような神々しい熟成をしているか、あと一月・・・大いに待ち遠しいです。