孤高の料理人

友人達と白金の「ル・ベルクレイ」で久しぶりのディネです。


宮城の友人より、ヴィシソワーズが絶対に飲みたいと言うので事前に人数分リクエスト済み、さらにチェリーパイも2皿ほどリクエスト、さらに全員分の絶品パッションフルーツソルベもリクエストをしていました。


アミューズ :ブルターニュムール貝の冷製


このピュアな味わい・・・まさに渡邊シェフの真骨頂です。繊細かつ上品な皿は、孤高にして唯我独尊。もっと食べたいとの衝動を抑えてラングドックのヴィオニエ・ワインで流し込みます。


■オードブル :鮎のパテ ジュニエープル風味 メロンと季節野菜のサラダ添え


和歌山県紀ノ川産の鮎を使った素晴らしい一品。ディジュネの時に食べて感動したもので、昨年よりもより鮎の味わいが、さらにピュアになり、うるかの美味しさがダイレクトに伝わるようになってきています。渋谷シェフのルセットに共通するアプローチになり、美味しさが大幅にヴァージョンアップした絶品パテに進化していました。


■スープ ヴィシソワーズ


孤高で圧巻のまさに『神のヴィシソワーズスープ』です。今年初めて作ったヴィシソワーズだそうですが、なんでコレをスタンダードアラカルトメニューの載せないのか理解できません。多くを語る必要のない至高の冷製スープです。参加した一同も暫し沈黙のゼタ旨スープでした。凄いです・・・このスープは!


■ヴィアンド :和牛テールの赤ワイン煮込み


この潔さ、素晴らしいです。まさにセーヌ左岸5区時代のアンブロアジーのベルナール・パコーのクードブッフを彷彿とさせる伝説の料理が再来&降臨しました。ガルニチュールもないシンプルな皿ですが、その味わいは、天空のクードブッフそのもの・・・ナイフが要らないくらいくらいハラハラと骨から剥がせるトロトロの肉の旨さは無敵の味わいです。シンプルな故にごまかしが一切効かない頂点で孤高の絶品ヴィアンドの味わいは凄すぎます。


■プチデセール :パッションフルーツのソルベ


二十数年前に北島シェフが「パンタグリエール」時代に、原価率を気にせずに作ってくれた、究極のパッションフルーツのソルベ以来、日本最高レベルのゼタ旨スイーツの美味しさに、この夜もまた巡り会えました。
バンコク・スコータイホテル シェフパティシエ 友人ローランの作る世界一美味しいコンフィチュールをせっせと渡邊シェフに土産として持っていった甲斐が報われました。(^_^)v


■デセール :チョコレートのテリーヌ


日本でのチョコレートケーキの最高峰と思える絶品スイーツです。チェリーパイはレディーファーストで友人達に譲り、私はこのゼタ旨チョコレートケーキでフィニッシュです。世界一のカルロス・ガウンデシオのブルーベリーチョコレートケーキに匹敵する、世界最高峰チョコレートケーキです。神々しいほどピュアな味わいに徹し、その潔さが演出する味わいは究極で無敵の美味しさです。


■テ :ファーストフラッシュ・ダージリン

食後のテはタルボ農園のファーストフラッシュ・ダージリン。マダムのセンスが生きる、ストレートティー大好きにはたまらないエピローグです。






この晩も渡邊シェフの作る孤高の料理と素晴らしい味わいの絶品ワインで最高の時間を過ごすことが出来ました。