香港福臨門の謎 その9

超級料理大師 羅安先生

 数年前に朝食の広東粥を香港島側で食べた帰りの早朝の出来事、インターコンチネンタルホテルの前の眺めの素晴らしい遊歩道を歩いていると、向こうからジョギングウエアに身を包んだ、初老の“オッサン”が近づいてきて親しそうに手を振ってくるではありませんか、よく見ると、なんと福臨門総料理長の羅安さんではないですか〜!びっくり!!
後で従業員に話すと、毎日数キロのジョギングを欠かしたことが無いとのことさらに〜超びっくり!!
 本人に聞くと以前はヘビースモーカーだったのにタバコ何年も前から禁煙し、健康管理に気をつけているとのこと。広東料理の神様と言われている彼の別の一面を見せつけられました。料理人たるもの健康も体力も一流でないと超人シェフに成れないことを思い知らされました。そういえば歳にも関わらず、厨房に入り、鍋の前に立つと、姿勢が“ピシッ”と正され、凄まじいオーラが発せられるその後姿は正に“中華の神さま”そのものでした。