ワイン世界遺産 その22

オーパス ワン 1991年 ちょっと背伸びをしたカリフォルニアワイン

 ワイン世界遺産ではなく準世界遺産級ですね。ナパを代表するといったやはりこのオーパスワンが一番有名だと思います。アメリカ人はおめでたいところがあって、世界で一番美味しいワインがカリフォルニアワインだと思っています。しかも味が力強く、香りもオーク臭の強いワインほど好まれます。オーク臭をより多く付けるために、ワイン醸造樽にオークのおが屑を入れたりもします。そう言った力強いワインの代表格がこのワインですね。
 ブティックワインをナパに定着させたロバートモンダヴィがムートンバロンフィリップと提携した理由も強いワインを造りたい為ではないかとも考えられます。確かに美味しいには、美味しいのですが、カリフォルニアワインらしさには欠けていると思います。
 一つだけ言える事は、いくら当たり年のオーパスワンを40年以上寝かしても、先週に開けたラフィット1962年のような究極の「天空のワイン」のようには、ならないことだけはハッキリしていますね。