カンテサンスのディジュネ

カンテサンス 東京 白金台

1年ぶりのカンテサンスのディジュネです。
一時の料理と客層のバランスの悪さが解消され、落ち着いて食事の出来る環境へ変わってきたようです。本来店は写真撮影禁止なのですが、常連の友人が個室を確保しておいてくれて無問題でした。予定していたメンバーが急に来られなくなり、急遽ピンチヒッターで9月に一緒に香港へ行ったYさんご夫婦が同席になりました。

料理はキュイジーヌコンテンポラリーを中心とした7品で、最後の皮付きイチジクのメレンゲコンポートだけは写真撮るのを忘れてしまいました。





ワインを2本預けてあったので、今日は伝説の幻のカリフォルニアワイン Joseph Phelps Insignia 1987 (ジョセフ フェルプス インシグニア 1987年)を開けました。私が最も好きなカリフォルニアの赤ワインで、他のカリフォルニアワインに比べオーク臭の控えめなワインは熟成も完璧なほぼピークの状態で、メインの肉料理が霞むほど絶品で素晴らしいワインでした。





料理はオードブルのスープやフロマージュのムースなどは何時も通り現代的な軽い味付けで、少しばかり物足りなさがありますが、岸田シェフの日本人的で細やかなセンスは良く理解できます。

ポアソンはノアゼの味付けは抜群でしたが、魚そのものの味付けが淡泊すぎて印象に欠けていた点は残念でした。ガルニチュールも物足りなさを感じました。

メインのパンタード味付けは素晴らしく、塩も添えてあるので塩分調整も好みで行えたので、時間を掛けてじっくりとローストされた肉の美味しさが十分堪能できました。


でも...岸田シェフの真骨頂は...ずばりデセールに尽きます。ヌガーをグラニテ風に絶妙な溶け具合で出すスタイルは全デーブルがムニュのなせる技で、デセールの時間を逆算しながら供されるその味わいは絶品でした。また写真は取り忘れましたが、皮付きイチジクのコンポートメレンゲ仕立ても、文句のない完璧なデセールでした。願わくば...×3くらい欲しいですが...www

メインの淡泊さに比べてデセールの完璧さが際立つ店ですが...たまには訪れたくなる店だと思います。相変わらず予約のしにくさが問題ですが...


レストラン・カンテサンス (restaurant Quintessens)

東京都港区白金台5-4-7 BARBIZON25 1F
03−5791−3715
不定