今年のBEST-FIVE フランス料理編

第1位 レストラン ラ・ベカス 大阪・淀屋橋

世界一美味しいと感じさせるポアソン料理は他のシェフの追随を許さない、圧倒的で孤高の美味しさです!ヴィアンドもしっかり火を入れながら極限の限界ギリギリの美味しさを引き出す、テクニックは圧巻です。この妥協の一切無い彼の芸術的な料理を食べて21年、今年も最強のフランス料理でした。


第2位 ビストロ・ハムサ 東京・中目黒

私にとって小滝シェフや深津シェフ以降に出現した10数年ぶりの超大型新人シェフだと考えています。特にヴィアンドやデセールのセンスの良さは、最上&最強レベルだと確信します。しかも、まだ32歳の若さなので、来年は益々期待が膨らみます。


第3位 レストラン カンテサンス 東京・白金台

キュイジーヌ・コンテンポラリー自体は、私の好むスタイではありませんが、岸田シェフの料理センスの良さは、大いに認めますし、デセールのセンスに至っては、師匠のパスカル・バルボーを凌駕していると考えています。流れるような華麗なサービスもこの店の素晴らしさだと言えます。


第4位 ビストロ リッペ 大阪・豊中

豊中駅前に店を構える、中尾シェフのレギューム料理におけるセンスは抜群です。デセールのレベルも高く、あとは一つ一つのポーションが多くなると更に良いと思います。


第5位 カプリス 大阪・東三国

新大阪近くの小さな店ですが、村田シェフの料理は、熟練の技でツボを押さえた、クラシックで飾り気のがなく質実剛健で、どこかホッとする正統派のキュイジーヌ・フランセーズだと思います。


今年はハムサに始まり、ハムサに終わった感が強いですが、週2回をコンスタントに通わせる重力場は正にブラックホール並みの超巨大引力でした。来年は渡邊シェフにとっても、勝負の年になると思いますので、どんな素晴らしい料理を食べさせてくれるのか、今からワクワクしています。