明るい星ほど早く燃え尽きる

今回、訪タイする数日前に衝撃的な事実が判明しました。フォアグラ使いアジアNo.1だと考えるマンダリン・オリエンタル、ル・ノルマンディの天才シェフのカルロス・ガウンデシオが突然辞めたと・・・
あまりに衝撃的です。今回も宮城の友人と行くのを楽しみにしていただけに、残念で仕方ありません。クラシックなスタイルを守りつつ、フルーツとフォアグラを大胆に合わせるなど、その才能には驚かされ続けてきた私にとって、ショックが大きすぎます。

 また、私の友人ローラン・ガブリエルも歳でデスクワークが中心で、あまり表には立たなくなったそうです。でも他のスタッフが作ったショーショコラがあまりにも普通で、彼を呼び出して特別に作ってもらったショーショコラのゼタ旨な美味しさ・・・やはり天才は同じ素材を使いながら全く違うものに仕上げるテクニックや気迫は凄いですねー。

 良く笑ってしまうのは、有名シェフ誰それのメニューフェアーなるものを時々見かけますが、私から言わせて貰えば・・・チャンチャラ可笑しいとしか思えません。

 バンコクの狭いシェフ達の世界のこと、カルロス・ガウンデシオのことが判るかと思い尋ねると、ここ数ヶ月やる気をなくしたようで、それで店を辞めたと教えてくれました。若きジャック・マキシマンを彷彿とさせるに十分な天才シェフ、カルロスは燃え尽きてしまったのでしょうか。それでは余りにフランス料理界の損失が大きすぎます。





ローランも引退まで秒読みですかねー こちらも、あまりに寂しすぎます。
彼が別れ際新しいエグゼクティブシェフのアントニーを紹介してくれました。日本の北海道でも働いたことがあると言っていました。スティーヴン・セガール似のイケメンシェフでした。