日本人に大人気

「ソントーン」 バンコク タイ

イタリアにイタリア料理が無いように、タイにもタイ料理はありません。

日本では一緒くたされていますが、大きく分けても、イサーン料理(タイ東北地方)を代表する、「ソムタム」「ガイヤーン」やランナー料理(チェンマイを中心とした北部料理)の「カオソーイ」、「サイウワ(チェンマイ風ソーセージ」など、南部イスラム料理の話題の「マッサマンカレー」そして忘れてはならないのが、華僑がもたらした、タイ化した中華料理の「カオマンガイ」や「プーパッポンカレー(蟹カレー)」などです。日本のタイレストランでは、ほとんどの店で、これら料理がごちゃごちゃに出されていますが、タイでは多くの店が専門店です。カオマンガイを出す店はカオマンガイしかメニューにありませんし、中華系タイ料理も専門店です。しかも、スパイシーさは弱く、辛みも軽く、なじみのある中華料理がベースですので、日本人に大人気の料理ジャンルでもあります。

プラトナームのカオマンガイや、ソンブーンのプーパッポンカレーが最高に美味しかったとよく耳にします。ソンブーンも昔は美味しかったのですが、日本人が大挙して押しかけるようになって、食材の質の低下や味付けの粗雑化がめだつようになってきました。

バンコクで一番お勧めの中華系タイ料理はずばりこの店だと思います。



ラマ4世通りのビックCの近くのやや不便な場所にありますが、入店するには待つこと必至の大人気店です。






この日も、「プーパッポンカレー」と「牡蠣オムレツ」「豚のカリカリ揚げと空芯菜の炒め物」などをとって、1,100バーツ(約4,000円)で、このうちプーパッポンカレーが7割以上の値段を占めていました。

個人的には、バーンカニッタなどのフランス料理にも通じる洗練されたプーパッポンカレーのほうが好きなのですが、在タイ中には一度は食べたい中華系タイ料理の秀逸な専門店です。並ぶこと覚悟で出かけてみてはいかがでしょうか。