香港福臨門の謎 その12

インフレーションあわび




あわび・フカヒレ・燕の巣などの高級乾物は香港ではその希少性から“乾貨”と呼ばれています。
福臨門の九龍店オープンは、現在のKimberleyロードではなく、南へ410mほど離れたModyロードに1977年にオープンしました。私は開店から2ヵ月後に初めて店に行き、あまりの美味しさに衝撃を受けて通い始めて今年で32年になりますwww!
その時代1本目のクロスハーバー海底トンネルは出来ていましたが、まだ地下鉄は開通していませんでした。福臨門九龍店開店から数年間は、今では伝説となった巨大あわびをよく食べました。現在では望んでも食べることが出来ない大間や吉浜の日本産最高級物の3頭や4頭のあわびでも一個2〜3万円くらいで食べられた時代で、かなりの数を食べた記憶があります。それが今や一週間前に予約してやっと食べられる、最大サイズの5頭物(3頭の6割程度の大きさ)で1個70万円以上もしますから、もの凄いインフレーションですね。余談ですが、福臨門の乾物用倉庫が香港島の港仔(ワンチャイ)にありますが、その資産価値といったらとんでもない金額になると思います。でも、20頭前後のものであれば今でも少し奮発すれば食べられます。近い将来これらも高騰して食べられなくなる可能性が高いと思いますので、あわびに興味のある方は早めに食べておいたほうが良いと思いますwww 燕の巣やフカヒレも物凄い速さで値上がりしていますし、益々入手が困難になってきています。私も70年代にもっと多く食べておけば良かったと今でも後悔していますのでwww!