香港福臨門の謎 その14

世界で一番美味しい鶏料理の秘密

福臨門の脆皮鶏(クリスピーチキン)は絶品のなかの絶品で、私はこれ以上の鶏料理を知りません。素揚げなのに、火加減は完璧で一羽の鶏がパーフェクトな状態で揚げてあります。


 上の写真はこの料理を作っているところを撮ったものです。秘密はすべてここにあります。鶏一羽を鍋の上に手で持ち、例の強力バーナーで熱せられた高温の油を上からかけているところで、火の通りにくいところには多くかけ、火の通り易いところは少しだけ油をかけることによって、構造の複雑な一羽の鶏でも、均一に、かつ完璧な、“から揚げ”が出来上がります。料理人のその油のかけ方の凄いこと〜凄いこと、まるで早送りのビデオを見ているようで、これも熟練のなせる技なのです。その鶏の美味しさといったら、最強無敵かつ究極の旨さです。日本やフランスでも、イタリアでも、たくさんの鶏料理を食べましたが、この料理に敵うものは32年前から現在まで出現していません。“幸せの青い鳥”ならぬ“幸せの赤い鶏”です。w

 もちろんこれに使用する鶏肉も広東省の地鶏、ロンコッカイ鶏で、まさに脆皮鶏になるために生まれてきたような鶏で、皮が厚く肉の旨みも濃厚で素晴らしい鶏肉なのです。

渋谷シェフ、小林シェフ、皆さん、この鶏を超える料理を期待していま〜すwww!