香港福臨門の謎 その20

店の中は、水族館の謎
「福臨門魚翅海鮮酒家」の店名からも判るように福臨門は海鮮を売りにしています。このように海鮮を売りにしている店は香港には星の数ほどあります。そのほとんどの店には大きな水槽があり、まるで水族館状態です。これは、もともと水上生活者が船の上でとれたての生きた魚をその場で料理して客にだすようになったのが始めだったようです。香港で海の上と言えば、ツアーでも、おなじみの巨大でど派手な「水上レストラン」を思い出す人も多いと思いますが、規模は違いますが、まさにあれが香港海鮮のルーツなのです。街中のレストランでも生きた魚を売るための新鮮さをアピールする重要な小道具が水槽だったわけです。ですから香港人は海鮮レストランといえば、水槽に生きた魚と当然思っているわけです。福臨門の水槽にも高級魚で有名な鼠ハタやナポレオンフィッシュが悠然と泳ぎまわっています。値段もびっくりするほど高く、メニューにも時価表示になっていますので、注文する場合は必ず値段を確認しましょう。


香港近海では近年ナポレオンフィッシュの生息数が急激に減少しているために、反捕獲キャンペーンを大々的に行っています。ナポレオンフィッシュを食べるなら今のうちかも知れませんねw!
ちなみに香港にある本物の水族館でも一番多い質問は「この魚美味しいの?」だそうですwww!