究極のスイーツ!

 カーヴに行って木箱のワインを整理していると、奥からシャトー・イケムの1945年が顔を覗かせました。シャトー・イケムは一番有名な貴腐ワインであり、その名声は伝説化していますが、その複雑で高貴な甘口ワインは、対極的な甘みを持つ、ヴィンテージ・ポルトと並んで、私も「究極のスイーツ」だと断言します。

 特に当たり年で、尚かつ数十年を寝かせたものは、色も褐色になり、嫌が応にも、そのシャトー・イケムの歴史を滲ませますが、その味わいは孤高にして絶対頂点の複雑な甘さを提供します。特に1945年ものは、20世紀最大の当たり年のイケムとして君臨しています。

過去に、フランス国内で2本、日本で2本ほど開けましたが、どれも鮮烈かつ圧倒的存在感で信じられないような甘美な味わいでした。正しく「史上最強で究極のスイーツ」だと思います。
 甘さの奥に上質の酸味と究極の干し杏のような官能的なフルーツのテイストを含み、言葉では言い表せないほど複雑かつ高貴な味わいでした。

 まだ、2本あるので、数年以内には5本目のシャトー・イケム1945として抜栓してみようかと考えています。昨年末に開けた1987年ものですら圧倒的な美味しさでしたので、今から抜栓が楽しみです。

...「これを飲まずして、真のスイーツは語れない!」...ですね〜w